八ケ岳連峰・硫黄岳(秘湯・本沢温泉)(2020年6月)
梅雨入り前の好天日、八ケ岳連峰の硫黄岳(2,760m)に登って来ました。
小海側からの本沢温泉ルートを選びました。
本沢温泉入り口までは舗装道路ですが、そこから登山口のゲートまではデコボコの林道で車の腹をゴンゴン打ちます。
そこでキズついても惜しくない軽トラで行きました。
この山は火口の半分が吹っ飛んだ爆裂火口で有名です。
このルートからは爆裂した500mの断崖絶壁を見ることが出きます。
そしてもう一つの楽しみは、標高2,150m地点に野天の温泉(日本で最高地点)があることです。
硫黄の匂いのする沢に脱衣所も囲いも何もない野趣溢れる秘湯があります。
乳白色のお湯は硫黄泉でちょっと熱めでしたが、爽やかな風が心地よく、沢の新緑や断崖絶壁を眺めながらの入浴はコロナ騒ぎとは無縁の別世界でした。
温泉の近くでテントを張り一夜を過ごしましたが、これも日本の山では40年ぶりのことでした。
やはり登山は山小屋泊まりよりテント泊の方が自然にドップリ浸かり落ち着いて良いです。
50年前は25キロ~30キロの荷物を背負い北アルプスを縦走していましたが、最近のギアは軽量化されているので、今回はセニョールが15キロ、セニョーラが7.5キロの重さでした。
翌朝6時に起床し山頂に向かいましたが、キリマンジャロ(5,895m)以来2年ぶりの登山でしたので少々疲れました。
山頂からは急峻な岩峰・赤岳(2,899m)が目の前に臨めました。
次のターゲットはこれに決め、疲れた足をポールで庇いながらゆっくり下山しました。
今年はアコンカグア(6,960m)遠征はちょっと無理なので、日本の山々を楽しもうと思っています。