2023年

 

ぶらり、今年も地芝居  

6千両後日之文章

6千両後日之文章


昨年は下條村に伝わる”下條こども歌舞伎”を観ましたが、今年は大鹿村に300年以上伝承されてきた”大鹿歌舞伎”を観にいきました。

長野県ではあちこちの農村に地芝居が伝わっていますが、中でもこの大鹿歌舞伎は国の”重要無形民俗文化財”に指定されています。

春秋年2回の公演は、本来は神社の境内に舞台があり野外で上演されますが、今回は雨のため体育館で開催されました。

席は先着順なので12時開演ですが朝8時から座布団を持って並び場所取りをしました。

演目は”6千両後日之文章”(平家滅亡の後日談)と”傾城阿波鳴門”(トトさんの名は・・・、カカさんの名は・・・)でした。

無形文化財に指定されているだけあって演技もシッカリしていて見ごたえがありました。

 

傾城阿波鳴門

傾城阿波鳴門


大鹿村は1,000人に満たない小さな村ですが、村の楽しみ・村の宝として村人が一丸となって伝承してきたのでしょう。

演技者は勿論、義太夫・黒子・大道具・小道具・衣装係などすべて村人の手作りで構成されています。

地芝居には思い思いの掛け声とおひねりが投げられる独特の雰囲気があり、プロの歌舞伎とは違った面白さがあります。